気晴らしの巣

手帳のコトとご機嫌の記録を綴ったブログ

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やらかしたバレンタインの話

 

今週のお題である「ほろ苦い思い出」

いろいろ思い出してみると、中学時代のバレンタインの「ほろ苦い思い出」がありました。

 

淡い感じの「ほろ苦い思い出」ではなく、やっちまった「ほろ苦い思い出」なんですけど。

 

あのときの感情は誰にも話したことがなくて、ここで初めて吐き出します。

 

ブワーーーーッと思い出してしまったので、ここに書いて消化させたいと思います!

 

 

 

出会いと関係性

わたしが中学1年生だった頃の話です。

 

よくつるんでいた同じクラスの男の子がいました。

 

当時彼はクールな顔をして、あまり喋らないミステリアスな雰囲気をまとっていたので、めちゃくちゃモテる存在でした。

わたしの周りにいた女の子たちの半分は、彼に片想いをしていた記憶があります。

 

彼とわたしは違う小学校出身で、中学で初めて絡んで仲良くなりました。

仲がいいと言っても、背格好的にもクラスでの立場的にも、姉と弟のような関係性です。

休み時間も放課後も下らない話をして過ごしていました。

 


そんな感じだったので、わたしは彼に片想い中の女の子たちからの監視対象になってしまって……

※監視といっても、休み時間はずっとついてくるとか、帰宅後はメールの嵐とかそんな感じです。

若干トラウマになりましたけど笑

 


中学で初めて携帯電話を持つ子って多いじゃないですか。

わたしたちも例に漏れず、中学で初携帯だったんです。

 

そのときの彼の人生初の携帯での電話が、わたし宛てでした。

着信を受けたとき、彼に片想い中の女の子4人と一緒にマックでしゃべっていたんです。

 

着信を受けたわたしとしては、

「バレる訳にはいかない」

「疑われたくない」

「これ以上学校での自由を失いたくない」

「なんとかしてこの状況を対処しなきゃ」

と、頭では自己保身ばかり考えていました。

 

でも、パニックになってしまい、何を思ったか彼の名前を挙げて、怒鳴りまくって電話を切りました。


パニックになった上に相手の名前を言ってしまったので、女の子たちの視線を一気に集め、場が凍った気がしました。

 

が、わたしの狂った対応に、「そんな関係なのね」と安堵したようです。

そこからはみんなの厳しい監視の目は解かれ、晴れて自由の身になりました!!

 


翌日以降、怒鳴られても小動物のようにチョコチョコわたしに絡んでくる彼。

 

怒鳴られたのに平気な顔をして、姉ちゃん(のような存在)の後を追いかけているわけです。

そんな彼の姿を見た女の子たちは、一斉にサーーーーーーーーーッと引いていき、彼のモテ期はあっという間に去っていきました。

 

そして彼はクラスの弟分のような存在になり、ある意味人気者になっていた覚えがあります。

 

 

 

来る、バレンタインデー

多少いろいろありながらも、季節は移ろい、年が明けます。

 

3学期が始まると彼は、

「あんまり甘いの好きじゃねーんだよなー」

「でもアーモンド入ってるやつ好きなんだよなー」

と頻繁に言っていたんですよね。

 

その時のわたしは「なんか言ってんなー」ぐらいの感覚でした。

 


そしてやってきたバレンタインデー。

わたしは流行りのアレにかかり、バレンタイン当日は登校できず。

 


後日登校したときに、

「チョコ持ってきた!?」

と元監視ガールズを含む何人ものクラスメイトに確認されたんです。

 

もちろん用もないのに、チョコレートなんて学校に持っていくわけがありません。

 

「マジ!?なに考えてんの?」とみんなに言われたり、怒られたりして、事態を把握しました。

このときのみんなの表情は、今でもくっきりはっきり覚えています。

 

 

彼はバレンタインのギフトをもらえると期待してくれていたみたいです。

 

相当ショックだったようで、その日からかなり会話が減ってしまって。

傷つけてしまった……とものすごく悩みました。

 

 

やらかした贈り物

私としては、以前の和気あいあいとした相棒のような関係に戻りたかったので、なにか渡そうと必死に考えます。

 

そこでわたしはバカ正直に、彼が繰り返していた

「甘くない」

「アーモンドが入っているもの」

を探します。

 


そして見つけた大袋のアーモンドフィッシュ

 

 

これ以上のものは無い!と、当時のわたしは誇らしく思っていたはずです。

 


放課後、いつもの溜まり場だった駐輪場で意気揚々とアーモンドフィッシュを渡します。


「ありがとう」のトーンがものすごく低く聞こえました。


渡したときの彼の暗い表情と、わたしの感情が正反対で、かなり戸惑ったのを覚えています。

 

 

今ならわかりますよ。

「甘くない」「アーモンドが入っているもの」が、あくまでバレンタインのフリだったこと。

 

でも当時のわたしは、ウケ狙いでもなく、自信満々かつ本気で「これはイイモノを見つけたぞ!」と思っていましたから。

しかも大袋ですからね。

 

彼からすれば「ふざけてるのか」と思いますよね。

 

これはマズイと気付いたのが翌日登校してからです。

完全に遅かったです。

 

彼を傷つけてしまったと後悔したし、かなり悩みました。

 

 

私は相棒のような関係をずっと続けていけたらいいなと思っていたので、2人の関係に名前が付くことを考えてもいなかったです。

 

考えたとしても、私はその関係性を恐れていたと思います。

 

でも相手は違った、ということなんですよね。

 

この出来事をキッカケに、人との付き合い方を考えて、適切な距離を保とうと学べました。

 

 

 

「ほろ苦い思い出」を思い出して

これがわたしの完全にやらかしたなーと思った「ほろ苦い思い出」です。


今でも申し訳なかったと思いますし、毎年バレンタインが近づくとちょっと胸が痛みます。

 

こうやって詳細に思い出すと、なんとも言えない苦い感情が脳みそを被う感覚が……

それと羞恥心と罪悪感とで、お腹のあたりがムズムズしてきちゃいます。


今後も人間関係は距離と関係性をよく考えて、気を付けていこうと思います。

 

 

 

ちなみに、この出来事以降、彼とはメール以外でまともにコミュニケーションをとることはなくなりました。

 


2年生ではクラスが別になったので、直接話す機会も減り、物理的に絡むこともありませんでした。

 

それでもメールでのやりとりは続けていて、別々の高校に行っても、しばらくはやりとりしていたんですけどね。

 

お互い大きく人間関係が変わったのを機に、連絡を絶ちました。

 

 

現在の彼がどうしているかはわかりません。

どこかで幸せに暮らしているんだったらいいなと思っています。

 

 

 

勢いでザーッと打ち込んだつもりでしたが、かなりの長文を書いてしまいました。

ずーっとモヤモヤしていたものが、ここに書ききって、少し消化できた気がします。

書き出すっていいなと思いました。

 

 

こんな駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

今週のお題「ほろ苦い思い出」