本格的な台風シーズン到来ですね。
わたしは以前、東日本大震災時や台風被害による100時間超えの停電を経験しました。
当時はなんとか乗り越えましたが、台風などの災害が来る前にやっておけばよかったことがたくさんありました。
そのとき味わった後悔を教訓にするべく、災害停電対策について書いてきます。
台風や豪雨、地震などによる停電時の対策です。
よかったら参考にしてください。
事前に必ず準備しておくべき2選
1.ハザードマップの確認
災害前に自分が暮らしている地域のハザードマップを確認しておきましょう。
これは絶対にやっておくことをオススメします。
- 自分の住んでいる場所
- 勤務地・通勤で使う道路や路線・駅
- 子供の学校・通学路
- 子供がよく遊びに行く場所(公園・友達の家・ショッピングモールなど)
- 散歩でよく通る道
- 実家の場所
- よく行くスーパー など
いつどこで災害が起きてもいいように確認してください。
わたしはよく国土地理院の重ねるハザードマップというサイトで、今いる場所が災害時にどうなるのかを確認しています。
時間があるときでいいので、確認しておきましょう。
2.現金を用意する
次の災害がわかっているなら、事前に現金を用意しておくことをオススメします。
台風停電に限らず、災害時はデジタルでの決済はほぼできません。
何かを買いたいなら現金一択です。
災害時にバッテリーなど大きなものを買わない限り、5000円札以下の現金を用意しておくとめちゃくちゃ便利です。
1万円持っていたいなら、1万円札じゃなくて、千円札10枚にしておくとか。
あと、小銭も重要です。
極力お釣りがないようにすれば、会計時のスピードもあがるし、お店がつり銭不足だったとしても買い物できます。
万一のためにも、ある程度の現金は用意しておくことをオススメします。
後悔してわかった台風による停電のための対策方法11選
1.台風シーズンの冷蔵・冷凍商品の買いだめNG
台風シーズンの冷蔵・冷凍商品の買いだめはオススメしません。
停電すると一気にダメになります。
2日以上にわたる停電の場合、今後のゴミ収集の予定もどうなるかわかりません。
ゴミが回収されないと、腐った食べ物を保管しつづけなければいけないんです。
しかも、停電が復旧したあとの冷蔵庫や冷凍庫の掃除もめちゃくちゃ大変です。
匂いも残りますから。
夏場の腐敗臭は最悪です。
なので、台風シーズンなど、夏場に停電するかもしれないときの買いだめは気を付けてください。
冷蔵・冷凍商品は少なくして、常温保存可能なもので対策しましょう!
2.氷は袋かタッパーへ
台風が来る前に、冷凍庫で冷やしてある氷は袋もしくはタッパーに入れておくことをオススメします。
なぜなら、停電で溶けて厄介なのが氷だから。
気づいたら冷凍庫内が水浸し、なんてことにもなりかねません。
水浸しを防ぐためにも、氷など溶けたら困るものは袋やタッパーに入れておきましょう。
3.冷凍庫の霜を取っておく
直冷式の冷凍庫の場合は、台風前に霜を取っておきましょう。
氷と同じく、溶けたらめちゃくちゃ厄介です。
うちは大失敗しました。
なので、できるうちにやっておくことをオススメします。
4.ペットボトルは凍らせる
凍らせられるペットボトル飲料があれば、できるだけ凍らせておきましょう。
保冷剤代わりにもなるし、暑い日の停電でもキンキンに冷えたものを飲めるんです。
冷凍アクエリアスなどがあれば、熱中症対策にもなるのでオススメです。
5.網戸の整備はしておく
意外と盲点なのが網戸の整備。
普段は冷房で部屋を涼しくさせて、たまの換気で網戸を使うことが多いと思います。
でも、停電中は網戸から入ってくる風で部屋の温度を下げるので、網戸の存在が大きくなります。
そんな網戸が破れていると虫が入ってくるんです。
それも結構な量……(田舎だからかな?)
とくに夜は真っ暗の中のランプに虫が寄ってきやすいです。
台風が来る前に網戸を直しておくか、もしくは網戸の補修シールなどを使って、停電中の虫対策をしてみてください。
6.食器はラップを敷く
停電中はたかが1時間でも、食事をするなら食器にラップをかけて使いましょう。
というのも、停電が発生すると食器はすぐには洗えません。
匂いの元にもなります。
また、停電はいつ復旧するかわかりません。
すぐに電気が来るだろうと思って、いつも通りに食器を使った結果、うちは100時間(4日以上)食器を洗えませんでした……
こんなことにならないためにも、念のために食器にはラップを敷いて使ってください。
7.鍋は直で使わない
お鍋も同じように、停電時は洗えません。
お鍋やフライパンを使いたいときは、
- フライパン用のアルミホイルを敷いて焼く
- アイラップを使って湯煎で食材を温める
この2つの方法がオススメです。
焼く・煮る・茹でるくらいはできます。
のちの洗い物を減らす意味でも、対策してみてください。
8.スマホは極力使わない
大前提として、台風が来る前にスマホ・タブレット・モバイルバッテリーはフル充電しておきましょう。
停電中は、基本的にネットも使えませんでした。
そういうときは、スマホの使用をきっぱり諦めて、無駄に電池を消耗させないのも手です。
もし暇つぶしに使いたいなら、フル充電のモバイルバッテリーは必須です。
何日続くかわからないようであれば、スマホの使用は極力避けておいた方がいいでしょう。
9.生もの・油ものを食べすぎない
私は台風が来ることがわかったら、生もの・油ものを避けるようにしています。
なぜなら、停電したらトイレが使えなくなる可能性があるから。
生ものであたったら最悪ですよ。
とくにお腹が強くない私は最悪の事態をさけるために、台風の前日からは避けます。
そして、停電中も避けます。
私と同じように油ものに強くない方は、台風前から対策しておくことをオススメします。
10.ペットのための環境を整える
ペットを飼っている方は、ペットのための環境を整えてあげてください。
冷たく感じるシートなどを使って、停電中でもペットが過ごしやすい環境を作りましょう。
ペット用の水も用意しておけると、水が使えなくなっても安心です。
うちでは愛猫のための停電用に、
- 冷却シート・マット・ベッド
- ペット用の水
- 水分補給用ちゅーる
- 毎日交換するための使い捨ての水皿・餌皿(プラスチック製)
を用意しています。
あとは、ペットの大きさに合う扇風機もあるといいかもしれません。
電池式もしくはバッテリー内臓の扇風機がオススメです。
温度管理が必要なペットのためにも、ポータブルバッテリーなどがあると便利だと思います。
もし使わなくても、大切なペットのために万一の備えをしておいてあげてください。
11.ツメを切っておく
台風が来るとわかったら、ツメを切っておくと安心です。
長いツメはケガやモノの破損の元です。
わたし停電を経験してから台風などの災害が来る前に、ツメをかなり短くしてスタンバイするようにしています。
ツメが短いことで手袋が破れにくくなりますし、自分や他人の皮膚を傷つけにくくなります。
あと、停電すると手が洗えるかわからない状態になることも多いです。
ツメが長いことでツメと指の間に汚れがたまることも……。
停電ともなると、いつものような衛生的な状態をキープすることはできません。
ツメが短いと、手を洗うときに石鹸やハンドソープがツメの間に残らないので、使う水の量を減らせます。
なので、事前にツメを切って、少ない量の水や石鹸で洗い流せるようにしておくことをオススメします。
そのほかの対策3選
1.最寄りの災害時でも使える自動販売機を見つけておく
地域にもよるんですが、自動販売機の中には災害時でも使えるタイプがあります。
停電などでライフラインが断たれてしまっても、中のドリンクを出すことができるんです。
万一のために、自宅近くの自販機が災害時に対応しているかの確認しておくことをオススメします。
2.地下水の家はバッテリーがあると水が使える
バッテリーは、給水ポンプをつなげられるものもあります。
地下水を汲み上げて使っているご家庭は、バッテリーさえあれば水はなんとかなります。
うちでも最近バッテリーを買って、万一に備えています。
3.災害が去ったあとに怪しい人がやってくる
大型の台風などの災害のあとに、怪しい人が訪問してくることがあります。
「遠くから見たらお宅の屋根瓦が破損してる」とか「瓦がズレてる」とか、いろいろ伝えてきます。
「上って確認する」とまで言ってくる人もいます。
が、大体詐欺です。
屋根に上がらせたが最後、大金を請求してくるケースも多いようです。
もし、本当に屋根など家屋の損壊があった場合は、信頼している業者にみてもらうようにしてください。
できる対策をして台風を迎える
今回は台風による停電の後悔と対策方法について紹介しました。
紹介したことは、すべて私が実際に100時間の停電を経験した学んだことです。
1.ハザードマップの確認
2.現金を用意する
3.台風シーズンの冷蔵・冷凍商品の買いだめNG
4.氷は袋かタッパーへ
5.冷凍庫の霜を取っておく
6.ペットボトルは凍らせる
7.網戸の整備はしておく
8.食器はラップを敷く
9.鍋は直で使わない
10.スマホは極力使わない
11.生もの・油ものを食べすぎない
12.ペットのための環境を整える
13.ツメを切っておく
14.最寄りの災害時でも使える自動販売機を見つけておく
15.地下水の家はバッテリーがあると水が使える
16.災害が去ったあとに怪しい人がやってくる
紹介した以外にも、停電中は大小問わず、さまざまなことが起こります。
できることは事前に準備して対策しておきましょう。
「【実体験】100時間の停電中に必要なもの・あってよかったもの」を紹介しています。
良ければこちらも参考にしてみてください。